2009年6月1日月曜日

カード社会

私は正直な話、

経済に関してはからきし才能がない。

お金の計算が出来ないわけではない。

一万円あれば何が買えるかくらいは、

ちゃんと目論みくらいはできる。

 

しかし、今どれほどの経済力かとなると、

全く配慮に欠けてしまう。

財布の中身が頭から消えているのである。

そんなわけだから、

よく文無しで出掛けてしまったり、

財布の中実を見たら、

千円札一枚なんてことが頻繁に起こる。

 

カードがまだそれほど普及していなかった時代、

それが原因で折角欲しい書籍に巡り会えても、

指をくわえて帰宅せざるを得ない事も度々あった。

しかし最近はそういった粗忽な私にとっても、

カードという強い味方がつくようになった。

 

こういったカードの普及は、

確かに好ましいことに違いないのだが、

キャッシュサービスという機能に問題がある。

性格的に借りてまで何かを購入する気はほとんどない。

無けりゃ無いなりに・・をモットーに生きてきた。

だからキャッシュサービスなど、

私にとっては無用の長物なのである。

 

ところが、ほとんどのカードには、

このキャッシュサービスなる機能が付いている。

そういった機能や、

リボルビングといった支払いシステムが、

カード会社にとっては稼ぎ頭なのかもしれない。

それは理解できないわけではないが、

私には必要の無い機能であり、

出来れば全く無くなってくれた方が有り難い。

恐らく私のような顧客はカード会社にとって、

余り儲からないグレイな客に違いない。

 

手持ちのカードも出来れば一枚か二枚にしたいのだが、

私のようにあまりカードを使わない者でも、

78枚は所有している。

しているというより、

行き掛り上持たされてしまったというがほとんどで、

必要なのかどうかと疑問符の付くようはカードが、

引き出しの中に眠っている。

それがなんとも皆キャッシュ機能を持っている。

 

一度支払いの後そのカードを失った事がある。

まるで神隠しになったように、

財布にしまったはずのカードが消えたのである。

レジからの歩行距離は数メートル。

少し歩いたところで買い忘れに気付き、

財布の中を探したがない。

レジを離れてたった一二分の間だというのに、

何処を探してもカードは見つからなかった。

 

私は慌ててカード会社に連絡を取り、

カード無効の手続きをすると、

直ぐさま最寄りの警察に走り、

カードの紛失届けの手続を済ましたのだった。

それを怠ればキャッシュサービスが、

持ち主にとって大きな災いを生む事くらい、

さすがの私も理解していたからであった。

 

手続きが素早く出来た事が幸いしてか、

消えたカードが買い物に使われた形跡は無かった。

拾得者がそのカードを試したかどうかまでは分からないが、

それから五時間あまりして、

カードの拾得者から届け出があった旨、

私が会計をしたレジの担当者から連絡があった。

カードの拾得者はしかし名を名乗る事も無く、

そのまま立ち去ったという。

 

なぜ届けられたのが五時間後なのか、

どう考えても理解が出来なかった。

彼が拾得した私のカードで、

何かに利用しようとしたかどうかは分からない。

しかし、

拾得したであろう所から数メートルとは離れていない、

それこそ目の前にあるレジに届けたのが、

五時間後という時間差が一体何を意味するのだろうか。

この謎は未だに解けてはいない。

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