2004年12/26に起きたスマトラ島沖大地震は、
過去に例を見ない程の大災害となった。
ウィキペディアによると、
その規模はマグニチュード9.3と記されている。
その地震によって津波が発生し、
近隣諸国に甚大な被害を及ぼしたのはまだ記憶に新しい。
発表された資料によると、
ずれた断層は南北400キロ東西150キロに及び、
その距離は最大二十メートルにも達するという。
単純にその距離を比較すると、
銚子沖から奄美大島までの距離に相当するらしい。
これは1960年に発生したチリ大地震の、
マグニチュード9.5に次ぐ規模という事である。
アメリカの地質学者の説によると、
この地震によって、
地球の一日の長さが百万分の三秒程度早まり、
地軸が2センチずれた可能性があるという。
地球は過去に何度か地軸が反転しているという学説も、
この資料を読むと妙に納得させられる。
更にこの地震の後、
2005年2/3にフリピンのセレベス海でM7.1、
同年3/28ニアス島北部でM8.6、
2007年1/21スラウェシ島南東部でM7.3といった、
大きな地震が発生している。
これらは余り日本では報道されていないが、
熱しく醒めやすい日本のマスコミらしい話である。
なぜこんな例を引き合いに出したかといえば、
この大地震で近隣の被災した地域では、
数千人規模で死人がでており、
日本人旅行者四十数名を含めた
多くの外国人も災害に巻き込まれ亡くなっている。
そこで話題になったのが、
現地人の死体は一日二日で腐敗するのに、
旅行者の死体の多くが、
一週間近く腐敗しなかったという話である。
残念ながらこういった現象が、
どういった原因でそういった結果になったのか、
いまのところ科学的に検証はされていないようである。
しかし、その話を聞いたとき、
私達夫婦は妙に納得してしまった。
ちょうどその日の朝、
賞味期限を一週間も切れた豆腐を、
私が一口毒味して、
酸味がないから大丈夫という事で、
生姜と葛湯の温豆腐にして食べたばかりだった。
以前、そう、ほんの四五年前なら、
賞味期限を10日も過ぎた豆腐など、
とても口に入れられる代物ではなくなっていた。
ところがこの一二年で殺菌技術が進歩したのか、
豆腐が実に腐り難くなっている。
まあこれは好意的に解釈しての話だが、
恐らく防腐剤がかなり改良され、
味に影響しないようになったから、
期限を10日も過ぎた豆腐でも、
味を損なう事無く食べられるのだと、
私は勝手に推論している。
食べてしまってからこう云うのもおかしい話だが、
いかに滅菌技術が進歩したからといって、
10日も過ぎた豆腐が、
一向に腐る様子もなく、
ショウガと葛湯で食べて美味しいというのは、
如何にも納得のいかない話である。
こういった具合で我々先進国といわれる国の住民は、
分けも判らぬまま、
食品とともに無害だからと認可された、
防腐剤や添加剤の類いを購入した食品と一緒に、
ほとんど無意識に摂取させられているのである。
それに比して、
現地の方々は恐らく、
地域で生産される、
防腐剤や添加剤を一切含まない、
素朴な食材日々摂取している。
この実にピュアな肉体に比して、
札ビラを切る観光客の肉体は、
例外なく防腐剤や添加剤まみれだからこそ、
こういった奇妙な現象が生じたように類推してしまう。
これはしかし科学的には何の根拠もない話と、
お断りしなければならない。
ただ、これが余り話題にならなかったのは、
数日の違いでやはり屍の腐敗が始まり、
それどころではない状況に、
当地の誰もが振り回されたからであり、
これがもし一ヶ月もそのままとなったら、
もっと不気味で大きな話題になった事だろうと、
食卓でこんな事を話題にしながら、
賞味期限を10日も過ぎた豆腐の葛生姜の残骸を見て、
夫婦で苦笑いしたのだった。

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